癌告知〜はい、ガーン!!!〜

突然の呼び出し

PET検査終了後、自宅に戻り仕事。すると、見知らぬ番号からTEL。
出てみると。。。主治医の先生からだった。

私「先生!今日PET検査も無事終わりましたよー!」と明るく返す。

先生は何か含みのあるようなでもいきなり不安にはさせないような雰囲気で淡々と説明をしてくれた。

「現状進んでいる検査のCT、造影剤CT、血液検査、喀痰検査の結果ですぐに治療を進めた方がいいという結果が出てしまっていています。ご家族の方とか一緒にこれないですか?」

もう、この話の流れでだいたいわかってしまった。でも認めたくなかった。
とりあえず家族は無理。一人で明日いきますし全部話してください。と伝えて電話を切った。

今私は収入のメインになっていた仕事の契約が終了していたため、翌日は仕事の面接があった。。。もし、そうだとしたら?いかない方が良い?とまで思った。でもまだわからない。大丈夫。大丈夫。。。

この日はそれ以上何も手付かずでそのまま寝たら朝だった。

6月26日忘れられない運命の日、癌告知。

仕事の面談を明るく自信を持っていつもの私通り受けた。
ただ、事業内容は魅力的で興味もあったし赤羽橋の東京タワー目の前のキレイなオフィスだったけど、エージェントが私が求めているポジションとは違うポジションの案件を無理やりマッチングさせようと推薦している感があっていまいちしっくりこなかった。
面談の担当者さんは「とても経験豊富で守備範囲も広く、データアナリスト的な視点も持ち合わせてる方だった」と言ってくれた。単純に嬉しかった。

その後、病院へ向かう。就活と終活かwとかかけてみたりしていた。w
ある程度不安もありながら、大丈夫。と強く思うしかなかった。

受付を済ませて診察室へ入る。
若い主治医の女医さん。
PCの画面には先日の造影剤CTの画像が不気味に映っていた。

「造影剤CT、PET検査ありがとうございました。検査の結果が出ているので順番に説明しますね。」とのこと。

まず、そもそも何をどのように調べたのか?
CTとレントゲンで撮影した私の肺の中に映った白いポツポツ。
これは「結節(けっせつ)」と言うと説明された。初めて聞いたしよくわからんかったけど、調べたところ、レントゲンで映る影のことらしい。
それが何なのか?調べましょう、と言う検査でした。

まず血液検査の結果から。
腫瘍マーカーという血液の成分を検査するんだけど、これはあくまで目安なんだけど上昇していると腫瘍が体のどこかにある可能性がある、と。結果は以下の通り。

子宮:正常。
乳癌:2項目かなり上昇。
肝臓:3項目かなりかなり上昇。
小細胞肺:正常。

「え?そんな上がるん?!」みたいな上昇の仕方ww
でもこの時でもなんか不健康だな私。くらいにしか感じなかった。

「それで、先日いただいた喀痰検査(たんの検査)の結果なのですが。。。」
先生の脈が早くなるのを感じてしまい私の脈も早くなった。

「痰の中から癌細胞が発見されました」

・・・。
え?

固まる私。

先生はそのまま話を続ける。

先生;「痰の中から腺癌(せんがん)と言う種類のがん細胞が検出されたんですね。それで、腺癌というのは身体中に分泌液、唾液や涙や胃液などを出す腺という細胞があって、その細胞が癌になっている状況です。」

腺癌。知ってるよ。リンパ節に転移するやつでしょ?なかなか治りにくいやつなんでしょ?子宮頸がんの時に一回調べたよ。でも信じられない。ってか今どういう状況?!

私:「先生。。。これって癌告知ですか?」

先生:「はい」

私:ガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!(口に出して言ってはいない)

どこが癌の原発巣(アジト)なのか?

私があまり話が頭に入っていないのがわかったのか先生は白い紙に書いて説明をゆっくりしだした。

先生「それで、造影剤CT検査で肝臓にも白い影が映っています。その結果と腫瘍マーカーの結果を照らし合わせると肝臓も癌ではないかと考えています。」

え?何?2箇所も癌なの?転移という言葉が頭の中をよぎる。
私の体は全身がん細胞ですでに侵されているのではないか?と不安になった。

先生「癌の大元になっている(原発巣)考えられる臓器が3つあります。1.肺 2.消化器 3.乳腺。確定する診断をしなければいけないので、組織をとる検査が必要です。」

子宮頸がんでも組織をとる検査は経験済みだったので想像はついた。

先生「まずは肺から検査したいと思います。気管支鏡検査というものです。1泊2日から2白3日で早めに実施したいのですが都合はいかがですか?できれば今週とか。。。」

予定を確認する。頭がかなり混乱していたが冷静に対処する。というか実感がわかない。
前にとりあえず進むかエスケープするしかないのだ。エスケープすれば死ぬのみだ。

「明日、明後日でお願いします!!!」
先生が速攻内線で確認をとってくれた。明後日で予約をねじ込めた。
さらに、乳腺と脳も念のため調べましょうとの事。
乳腺は明日検査。脳は入院中にねじ込んでMRI。w

そしてすべての検査と入院について説明された。同意書にもサイン。
3歳の時におでこを怪我した時以来の入院だ。しかも1人ww1人で入院できるもん!!

癌告知を受けた実感

一通り検査について説明を受けた。
なんとなく心のどこかでもしかすると。。。という気持ちはあったのでそんなにこの時は実感がなく、検査の手続きの話など忙しかった。

そして、癌をどう治療するのか?進行はどれくらいしているのか?という具体的な話になる。進行度を確認するのが昨日受けたPET検査と脳の造影MRIとのこと。要は転移箇所の確認。

どのような治療になるのか?という質問に対して先生の答えは「化学療法です」と一択だった。何も知らない私。「手術で取れないんですか?」と聞いた。

先生:「こんなに肺の中でも数箇所に癌がいる状態です。手術でとるとなると肺を全部採っちゃわなきゃいけなくなるので死んじゃいますよ」

私はいまいち理解できなかったがこの時は、癌=抗がん剤や放射線=毛が抜ける、オエオエ吐く、弱って死ぬのイメージ。

私:「副作用とか。。。仕事もあるし。。。抗がん剤で治るもんなんでしょうか?」

先生:「大丈夫!いまは新薬で副作用が少なくて効く薬もたくさん出ていますから!」

私:「そうなんですね。。。でも、もし薬が効かなかったら死んじゃ。。。ウッッゥゥ。。。」

癌告知を受けてから初めて涙が溢れた。
死を想像したのだ。
こんな年で自分が病気で死ぬなんて想像してなかった。

そして、憎き癌のアジト(原発臓器)の特定、化学療法をするための組織型、遺伝子変異の有無などを気管支鏡検査で肺の組織を採取して調べるとのこと。
また、治療の拠点なども考える必要があると。家族は東京にこれないか聞かれた。

涙をこらえて説明を最後まで聞いた。
そして、とりあえず癌なのはわかったから咳を止めたいと相談したところ、咳止めを対処両方で処方してくれた。 
書類をまとめてお礼をいつも通り言って診察室を後にした。

病院。毎日のようにどこかでこのような癌の告知を先生たちはしているんだ。と思い知った。恋の告白なら素敵なのに。先生たちはすごいなぁ。。。

人生で初めての不合格の気分

会計と薬の処方箋を待っている間ずっと天井を見上げていた。

今まで受験などに落ちたことがない。
ダンスのコンテストなどでは残念ながら結果を出すことができなかったけれど、なんだかんだ努力したらした分だけ返ってくるようなラッキーで楽しい人生を今まで送ってきたな、と思っていた。今までの人生が頭の中で走馬灯のように蘇った。

名前が呼ばれた。薬を受け取った。
病院の外に出た。すっかり夕方だった。

外の空気に当たると急に涙が止まらなくなった。
32歳にもなって1人で病院の前で声が出るくらい大号泣してしまった。

つづく。

(いやだ。コンセプトは明るくなのに初めて暗くなっちゃったwごめんなさい)

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