転移告知の夜〜バカボンのパパなのだ〜

気管支鏡検査のその後

気管支鏡検査が終了し、安静時間も経過。すっかり寝ていたので晩御飯の知らせで目覚める。食欲だけはあるのだ。wちゃんと全部食べた。申し訳ないけれどやっぱ美味しくない。
入院ってやだね。できるだけ自宅で普通に生活して過ごしたい、と思った。

で、看護師さんがきて体温と血圧と酸素量。微熱。その他は大丈夫。機械を体の中に入れたのでびっくりして微熱が出るらしい。この時で19時くらいだったかな?

で、ご飯を下げてスマホで仕事の確認。異常なし、特に何も連絡なし。
ホッとする。色々と思い返していると、20時頃に主治医の先生がきてくれた。

「先生、さきほどはありがとうございましたー!」と明るく挨拶。
PETの検査結果が届いたそうだ。「少し話しますか?」と先生。「いよいよかー。」と腹をくくる私。

癌の一番の辛さは告知かもしれない

病棟のPCがある個室にはいる。PCで先生がデータベースにアクセスした。
映し出されたのは、不気味な色とりどりの色の光を放つPET検査の結果。放射線にブドウ糖を仕込んで体の中に入れ、癌が群がっている様子なのだ。
「立て続けの検査お疲れ様でした。」とまずはねぎらいの言葉。
そして、PET検査の結果の説明を受ける。

CTの検査画像と違うのは、光る箇所で癌がどこにあるのかを全身調べることができるとのこと。光っている場所。。。

先生:「肝臓、右肺のリンパ節、肺の縦隔リンパ、左鎖骨上リンパ節、Th2椎体(背骨の上から2番目)に転移が確認されました」

「・・・・・・。」

言葉を失った。さすがに明るく楽しく乗り越えてきたけれど、かなりきつかった。
そんな進んでるなんて想像してなかった。骨!?みたいな。やっぱりリンパに乗っていろんなとこに行くんやな。。。なんてことだと思った。
癌ってこわい。

先生も辛そうな表情だった。そりゃあ伝える側も辛いよ、同い年くらいの一人の東京で働く結婚、出産、など楽しいことがこれからたくさんあるはずの女性の人生が一転してしまうのだから。。。明るくて光に満ちていた私の道の目先が真っ暗になった。

「あと、乳腺は大丈夫だったので、明日お願いしている脳のMRI検査で脳への転移を調べます」

とのこと。一通り説明を受ける。ステージとか余命とかは言われなかったけれど、さすがにそんなに簡単に治る病気でないことは自分でもわかった。
神様なんてこの世にいない。信じるのは自分自身のみだ。

人生ってやつはWhat a F*ck!!だ

先生との面談終了。夜21時頃だった。遅くまで先生も私のために時間をつくってくれたのだ。本当にありがたいことだ。
検査を受け、転移の告知を受け。
すごいハードな1日だった。
金曜でよかった。明日は休みだからゆっくり休もう。

ベッドに戻った。
告知を受けた直後っていうのは信じられなくて、嘘だと思いたくて受け入れられなくて何も感情が湧いてこない。1回目の癌告知の時もそうだった。

次第に頭の中が整理されてきて時間が少し経つと謎の感情が湧いてくる。
悲しい、悔しい、辛い。。。色々入り混じった感情。
長生きする、かわいいおばあちゃんになるという夢。親に孫の顔を見せるのが親孝行みたいな漠然としていたけれど、最近前向きに考えていた女として産まれてきたから子孫を残したいみたいなこともガラガラと音を立てて崩れた。でも、恋愛もきっとできるし、友達と旅行いったり、親孝行もできるはずだ!とすぐに思えた。

でも、、、やっぱり先のことを考えると不安しかなかった。治療費どうしよう?
とか。妹は「癌患者でも今は通勤しながら治療している人いっぱいいるから!」と言っていたけれど、こんなに癌が進んでたなんて想像できなかった。考えても考えても答えがでない。

あかん、寝よう!!!!と決めた。寝たら忘れる。
私は一時的に感情が湧き出すけど、すぐに忘れて平常に戻る瞬間湯沸かし器なのだ。w
でも、寝入る前に今までの人生が走馬灯のように頭の中でよぎりまくった。
なんて楽しい人生だったのか、と。これからもずっと楽しく生きれるよね、、、?と思った。
涙が急に止まらなくなった。シクシク、泣きつかれるほど泣いた。泣きつかれた時に気づいたら眠っていて朝だった。
どんな日でも、日が登らない日はないのだ!!!西からのぼって東にしずむ!!!
バカボンのパパなのだ!!!

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